あなたはどのタイプ?BtoBウェビナーでおすすめのウェビナーツールを8つ紹介!
2022/06/27
こんにちは、BtoBセミナーlab.研究員の田中です。
BtoBセミナーlab.では、ノウハウやレポートなど、BtoBにおける様々なセミナー(ウェビナー)関連情報をお届けしています。
本日のテーマは、「BtoBでウェビナーをする場合のおすすめツール」です。
目次
そもそもウェビナーって何だっけ?
コロナ禍でオフラインでの対面形式のセミナー実施が困難になり、その代替として一気に浸透したウェビナー。
加えて、「『2020年と比較して、2021年はウェビナーの視聴頻度が増えた』と回答した人は7割以上」という株式会社シャノンさんの調査結果(*)にもあるように、テレワークの普及に伴う参加者側のニーズの増加もあり、ウェビナーの実施企業数や件数も年々増えている印象です。
*「企業の情報収集とウェビナーの参加状況に関するアンケート」に関する発表
ウェビナープラットフォームをグローバル展開するMyOwnConferenceによれば、1996年にゼロックスのパロアルト研究所から世界初のウェビナーソフトウェア「PlaceWare」が発売され、その2年後の1998年に「ウェビナー」という言葉がビジネスの場に(商標として)登場しました。
そんな25年程の歴史を持つウェビナーですが、その名の通り「web」と「seminar」を合わせて創られた言葉で、インターネットを利用して配信されるオンライン形式のセミナーのことを指します。
日本でもここ数年のウェビナーの普及に伴い、様々なウェビナー配信のツールやシステム、プラットフォーム(以降「ウェビナーツール」に統一します)が登場しています。
ツールを選ぶ時はどこを見たらいい?
では、ウェビナーツールを導入したいとなった時に、どのような点を選定要件として挙げる必要があるのか見ていきましょう。
機能
まずは当然ながら機能です。
一口にウェビナーツールと言っても、備わっている機能は様々です。
映像や音声の配信機能や画面共有の機能は基本的な機能としてほとんどのツールに備わっていますが、参加申込用のwebページ作成機能や、参加者の視聴時間等の分析機能など、ツール毎にできることには特色があります。
参加者側の利用ハードル
機能と少し被る点ではありますが、ウェビナー申込者が参加しやすいかどうかというのも重要なポイントです。
どういうことかと言うと、ウェビナーに参加するために「別途アプリケーションのインストールが必要」であったり、「予めアカウント作成をしなくてはいけない」といったことがあると、参加者の利用ハードルが上がり、離脱率が増加する恐れがあるということです。
可能な限り少ない手順で参加できるツールがよいでしょう。
料金体系・価格
そして費用面です。
これも当然ですね。
特に確認すべきポイントが、料金体系の部分です。
管理するユーザー(ID)なのか、配信時間なのか等、どのような単位で費用が増加するのかをチェックしましょう。
施策が軌道に乗ってきたのでウェビナー数を増やしたい、などといった際に費用が増加するのか、どの程度増加するのかをイメージしておくとよいでしょう。
信頼性
最後は、信頼性です。
具体的には、配信が安定しているかという点と、セキュリティやプライバシーへの対策がとられているかの2点になります。
配信中にウェビナーツール側の問題によって映像や音声が停止してしまったり、停止まではいかなくても途切れたりノイズが入ったりすると、困りますよね。
安定したウェビナー配信を行うためには、ツール側にも相応のインフラ整備が求められるので、そういった部分をケアしているかどうかを確認するとよいでしょう。
また、ウェビナーの内容や参加者の名前や映像などを第三者が見れないように、簡単にアクセスできない仕組みになっているか、参加者の情報は特定の人のみ見れるようになっているか等の確認を行いましょう。
自社に合ったおすすめは?
見るべきポイントはわかったので、今後は自社に合うツールを見つけていきましょう。
まずは、様々な機能の中で本当に必要なものがどれかを考えてみます。
例えば、既にCMSやMAをガッツリ運用していて、参加申込みは既存ツール側で作成するということであれば、登録フォームの機能や参加申込用のwebページ作成機能、メール送信機能などは必須ではないでしょう。
逆に、MAとの連係機能が重視されるかもしれません。
また、ライブ配信だけでなく疑似ライブ配信(*)も想定している場合には、録画動画を配信ソースに指定できる機能があると便利です。
*録画動画を配信して、ライブ開催のように見せる方法
他にも、参加者の視聴時間や退出状況などを分析をしてコンテンツの改善に役立てたいという場合には、視聴ログの分析機能などが必要となりますが、まずは施策をスモールスタートするということであれば不要でしょう。
次に、どのくらいの頻度でウェビナーを実施していくのかを想定します。
先述の通り、ツール毎に料金体系は様々です。
ウェビナーを開催できるユーザー毎に費用が追加となるツールもあれば、1ヶ月の上限配信時間を超える際に費用が追加となるものもあります。また、同一時間帯に複数ウェビナーを開催するために追加費用が必要な場合もあります。
自社の運用や開催予定頻度に沿って、想定される費用感をシミュレートしておきましょう。
参加者の利用ハードルと信頼性については、前述の2点を基に導入候補を絞った上で、プラスアルファの要素として比較検討するのがよいでしょう。
タイプ別!8ツールを紹介
最後に、当ラボが調査した、タイプ別のおすすめウェビナーツールを8つ紹介します!
いろんな機能をガッツリ!という人には:ネクプロ
ライブ配信・擬似ライブ配信・オンデマンド配信など多彩な配信方法と、顧客管理・集客・アンケート・分析改善までを1つのツールで実現することができます。
継続的に顧客とコミュニケーションを取り、集客の最大化・LTVの最大化を実現できるウェビナーマーケティングプラットフォームをご提供します。
(出典: https://nex-pro.com/ )
特徴
ウェビナーの準備段階から実施後のアクションまで、必要な機能が全て揃っているのがネクプロです。
また東証⼀部上場企業を中心に導入実績が400社以上あり、信頼性も十分です。
料金
ネクプロの料金はライトプランで月額5,000円~となっています。
他にもスタンダードプラン(月額48,000~)やプレミアムプランといったプランがあるようですが、プラン間の具体的な機能・サービス差異や基本となる料金体系はわかりませんでした。
詳細を知りたい方は問い合わせをしてみてください。
とりあえずサクッと始めたい、という人は:Zoom Webinars
https://explore.zoom.us/ja/products/webinar/
プレゼンテーションのスライドではなく、プレゼンターを主役としたウェビナーを主催しましょう
(出典: https://explore.zoom.us/ja/products/webinar/ )
特徴
言わずと知れたweb会議ツールZoomのウェビナー版です。
web会議版と同様、参加者はアプリケーションをインストールした上でウェビナーにアクセスする形となりますが、Zoomの利用率を考えると、特に大きなハードルにはならないでしょう。
当ラボが調査したSaaS企業のセミナー実施状況においても、Zoom Webinarsの利用が圧倒的多数という結果でした。
フォーム作成やメール送信、チャット、Q&Aなど、ウェビナー実施に最低限必要な機能はもちろん揃っています。
料金
Zoom Webinarsの利用は1ライセンス月額10,700円~となります。
1回のウェビナーへの参加人数は最大500人で、参加可能人数を増やしたい場合には月額費用が増加します。
費用を27%を抑えることができる年払いも用意されています。
なお、Zoom Webinarsの利用には、web会議版Zoom(Zoomミーティング)のライセンスが必要となるので、ご注意ください。
定期開催を効率化したい!という人には:Bizibl
企画・告知から当日の開催、申し込み管理やKPI分析まで、Biziblひとつで実現できます
(出典: https://bizibl.tv/functions )
特徴
「少人数・定期開催ウェビナーツール」として販売しているBizibl。
疑似ライブ形式での開催や、自動開催といった機能を特徴としています。
また、ウェビナーからそのまま個別グループを作成しコミュニケーションをとることができるというのも、特徴的な機能と言えます。
ただし、ウェビナー参加者の秘匿機能は無い(参加者同士が見えてしまう)ようなので、注意が必要です。
料金
Biziblにはスタンダードプランとプロフェッショナルプランの2つがあり、スタンダードプランの場合月額15,000円~利用できるようです。
どちらのプランも月間の配信時間や1セミナーへの参加人数に制限があるので、予めご確認ください。
複雑なことはいいから簡単にやりたい!という人には:Cocripo
https://promote.cocripo.co.jp/
コクリポはWeb会議システムではなく「ウェビナー専用ツール」とにかく簡単にウェビナーを行えることに特化したツールです。
タイトルや概要、開催日時を入力するだけであっという間にウェビナー集客・予約募集用のページが完成。
初めての方でも、準備・集客・予約者管理から当日の登壇者の操作まで、ウェビナーを始める・行うことが「とにかく簡単」です。
(出典: https://promote.cocripo.co.jp/reason/ )
特徴
簡単にウェビナー運営を行えることが特徴のCocripo。
また参加者にとっても、ウェビナーURLクリックのみで参加できる簡単な設計となっています。
料金
料金プランはビジネスとエンタープライズの2種類あり、ビジネスプランは月額30,000円~となっています。
月間配信可能時間と1回あたりの参加可能人数に上限があり、増やしたい場合には別途オプションの申込みやプランの変更が必要となります。
ライブもアーカイブもどんどん配信!という人は:ULIZA
https://uliza.jp/site-top/productsandservices/ulizaliveflex/
ULIZA LIVE FLEX IIは、ライブカメラ映像やインターネット放送など、汎用的なライブエンコーダーと連携して簡単にライブ/リニア配信を始められるパッケージです。
(出典: https://uliza.jp/site-top/productsandservices/ulizaliveflex/ )
特徴
ULIZAは元々動画配信のプラットフォームということもあり、動画コンテンツ一覧ページや大規模で安定した配信ネットワークなど、ウェビナー配信にとどまらない機能や性能を有しているのが特徴です。
アーカイブ配信なども行っていきたいという場合によいかもしれません。
料金
ULIZAのウェビナーソリューション(ライブ配信プラットフォーム)は、月額50,000円で月間2,000GBの配信データ量まで利用が可能です。
データ量を基準としているところも、動画配信プラットフォームならではですね。
なお、ウェビナーでよく利用されるチャット機能を利用するには、別途オプション契約が必要となるのでご注意ください。
品質やセキュリティが重要、という人は:Webex Webinars
https://www.webex.com/ja/webinar.html
高度にインタラクティブな最新のウェビナー体験。
ウェビナーモードでは、会議と同じようにインタラクティブなイベントを可能にします。
(出典: https://www.webex.com/ja/webinar.html )
特徴
ネットワーク機器で有名なシスコシステムズが提供するWebex Webinars。
チャットやQ&A、投票、録画など、ウェビナー実施における機能はZoomとほぼ同等ですが、配信品質やセキュリティ管理などの面に特徴があるようです。
料金
Webex Webinarsの利用には、WebexのEnterpriseプランへの申込みが必要となります。
詳細な費用等を知りたい場合は、問い合わせをしてみてください。
施策全般を支援してほしい!という人には:V-CUBE セミナー
https://jp.vcube.com/eventdx/seminar
2年連続サービス稼働率100%達成!揺るぎない安定性と抜群のサポート力
(出典: https://jp.vcube.com/eventdx/seminar )
特徴
「イベント配信年間5,000件のプロがサポート」と、ツールのみならず運営支援にも力を入れているV-CUBE セミナー。
配信専用スタジオの提供や専用機材による撮影だけでなく、台本の作成までしてくれる周辺サービスの充実度が特徴です。
料金
V-CUBE セミナーの料金についてはわかっていない部分が多いですが、ツールと配信スタジオの利用、配信専用スタッフの派遣で合計35万円~という費用感となっています。
ツールのみの費用など、細かい点については問い合わせてみてください。
今あるライセンスを活用したい!という人は:Microsoft Teamsウェビナー/ライブイベント
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/webinars
顧客や同じ組織のメンバーと、場所を問わず顔を合わせることができます。
相手を引き付けてつながりを深めるウェビナーやイベントを、最大 1,000 人で開催します。
(出典: https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/webinars )
特徴
みなさんご存じMicrosoft Teamsでも、ウェビナーが実施できます。
参加者がオープンとなり、双方向にコミュニケーションがとれる「ウェビナー」という方式と、参加者が秘匿され、一方向での説明(テキストQ&A等は可能)となる「ライブイベント」の2つの方式が用意されており、FormsやExcelなど、その他のMicrosoft製品と連動させながら運営を行うことができます。
料金
Microsoft Teamsウェビナー/ライブイベントは、Microsoft365のEnterpriseライセンスなど、いくつかのEnterprise向けライセンスにバンドルされているようです。
現在利用しているライセンスで利用可能か、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
さて、今回は「BtoBでウェビナーをする場合のおすすめツール」というテーマでお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
本記事に関するご意見や、「こういったテーマで調査してほしい」等のご要望などあれば、ぜひこちらの問い合わせフォームよりご連絡ください!
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