セミナーコンテンツはどうやって作ればいい?作成の流れやポイントをまとめてみた!
2023/03/15
こんにちは、BtoBセミナーlab.研究員の田中です。
BtoBセミナーlab.では、ノウハウやレポートなど、BtoBにおける様々なセミナー(ウェビナー)関連情報をお届けしています。
本日のテーマは、「BtoBセミナーにおけるコンテンツ作成のポイント」です。
目次
セミナーを開催するに当たっての要とも言えるコンテンツ作成。
セミナー参加者に価値を感じてもらえるかどうかはもちろんのこと、集客なども左右する非常に重要な要素です。
それだけ大事な作業ということもあって、作成には頭を悩ませることが多いですよね。
今回は、そんなコンテンツ作成における流れと、作成時のポイントについて調査しました!
まず何から始めればいいの?
まず最初に、セミナーの実施目的を再確認しましょう。
例えば、実施目的が「検討の促進」の場合のセミナーコンテンツには、自社サービスの具体的な機能説明やデモ、またQA中心の構成などが考えられそうです。
一方で、実施目的が「認知獲得」の場合には、逆にそういったコンテンツのセミナーは適さないでしょう。
このように、実施目的によってセミナーコンテンツやゴールは大きく変わってくるので、コンテンツを作り始める前には、必ず実施目的を改めて確認する必要があります。
なお、セミナーの実施目的とそれに合わせた目標設定については以下の記事も参考にしてみてください。
セミナーの目的によって目標設定は変わる?具体的な設定例を目的別に洗い出してみた!
セミナーの実施目的を確認したら、今度はセミナーのターゲットに思いを巡らせてみましょう。
セミナーの実施目的とターゲットは連動していますので、どういった層がセミナーのターゲットなのかは既にある程度明確になっているかと思います。
なので、ここでは以下の点を中心に、ターゲットの思考に寄り添ってみましょう。
どんなことを知りたがっているのか?
セミナーのターゲットがどんなことに関心を持ち、どんな情報を欲しているのかをイメージしてみます。
例えば、「上司から人的資本経営に関する情報収集と調査報告を求められている、経営企画の担当者」がターゲットであれば、「人的資本経営の概要、潮流、事例、注意点」などを知りたいのではないか、とイメージができます。それを知る前と知った後で、何が変わるのか?
ターゲットの知りたいことがイメージできたところで、今度はセミナー参加前後のターゲットの態度変容・行動変容をイメージしてみます。
例えば前述のターゲットであれば、「セミナーコンテンツの中で重要な要素をかいつまんで、上司への報告用資料を作成する」ということが考えられます。
どちらにおいても重要なことは、ターゲットの立場に立ってイメージをする、ということです。当たり前と言えば当たり前ですが、コンテンツ作成においてはどうしても自社(提供側)視点に引っ張られがちになるので、常に意識しておくと良いでしょう。
なお「もっとターゲット像をクリアにしたい!」という場合には、ターゲットのペルソナを作ってみるとよさそうですね。
コンテンツを具体化させていく時のポイントは?
コンテンツ作成の前提といえる「目的」と「ターゲットの思考」が明確になったところで、ここからは具体的なコンテンツ作成のポイントを見ていきたいと思います。
なおこのセクションでは、コンテンツマーケティングに関する情報発信で有名なContent Marketing Institute(CMI)の以下記事の内容を、一部引用・要約して紹介しています。
How To Make Webinar Content Shine: A No-Fail Formula
https://contentmarketinginstitute.com/articles/create-webinar-content/
1.テーマを決めよう
ここまでの前提情報で、セミナーのテーマは既にある程度見えているかと思いますので、それを明確化させましょう。
なおCMIでは、テーマを決める際のポイントとして、広く一般的なテーマを避けることを挙げています。
狭いテーマを選ぶ
セミナー主催者が陥りがちな大きな失敗は、自分の知識を共有したいあまりに、一般的なテーマを選んでしまうことです。
短い時間に自分の知識をすべて詰め込もうとしてしまうのです。ポイントを絞ったテーマや領域を選び、そのテーマを掘り下げていくことで、参加者が何らかの利益を得られるようにしましょう。
2.テーマに合ったセミナー形態を考えよう
テーマが決まったら、次にセミナーの実施形態を検討します。
テーマによっては、いわゆるプレゼンテーション型のセミナーではなく、パネルディスカッションやQ&A形式などの方が適している場合があります。
CMIでは、以下4つのセミナー形式が紹介されています。
インタビュー形式
業界で影響力のある専門家へインタビューする形式は、セミナーの中でも最も魅力的な形式の1つです。Q&A形式
Q&Aはインタビューに似ている部分もありますが、参加者から質問を受けるので、エンゲージメント率が高くなる傾向があります。パネルディスカッション形式
一人の専門家にインタビューするのではなく、専門家を集めてあるテーマについて議論するパネルディスカッション形式は、参加者に様々な視点を提供するのに最適な方法です。プレゼンテーション形式
PowerPoint等を使ったプレゼンテーションに説明を添えるこの形式は、様々な業界で最も一般的であると思われます。
3.セミナー全体の構成を考える
いよいよ実際のコンテンツ作成に入っていきます。
まずは全体の構成を考えましょう。
基本的な型としては、以下を参考にするとよいかもしれません。
↓
(2)導入部分に対する答えや解説などの説明部分
↓
(3)説明部分を受けての更なるアクションへの動機付け部分
↓
(4)動機を行動につなげるためのCTA(Call To Action)
なおプレゼンテーション以外の形式の場合は、細かく構成通りに型にはめていくことが難しいので、大まかな流れだけは決めて、最低限方向性がずれないようにしておきましょう。
4.コンテンツに落とし込んでいく
最後に、実際のコンテンツ(スライドなど)に落とし込んでいく作業です。
Q&Aやパネルディスカッション形式の場合は、タイムテーブルや進行部分の台本などが該当するかと思います。
なおCMIでは、以下の通りコンテンツ作成におけるポイントを挙げています。
説得力のある説明を書く
魅力的なセミナーには、強力で興味を惹く説明が必要です。
事実や統計をたくさん使ってもよいのですが、ターゲットとする参加者に語りかけるようなトーンにすることが大切です。
参加者を30分以上惹きつけておくことは、難しい課題です。
参加者をセミナーに引き込み、飽きさせないようなストーリーテリングをしてください。スライドを改善する
読みやすさと美しさを追求するために、スライドを慎重にデザインしましょう。
ここではベストプラクティスを紹介します。
- テキストを多用すると、参加者を圧倒してしまうことがあります
- ポイントとポイントの間に視覚的なスペースを空けましょう
- 段落を使わず、情報を箇条書きにしましょう
- 要点を支えるための画像、グラフ、チャートなどのビジュアルを多用しましょう
- 参加者への感謝、発表者と主催者の連絡先、CTAを含むクロージングスライドを入れましょう
セミナーのタイトルはいつ作ればいい?
さて、ここまで来て「あれ?セミナーのタイトルってつけたっけ?」と思っている方もいるのではないでしょうか。
セミナータイトルの作成タイミングについては様々な考えがあるかと思いますが、当ラボではコンテンツの作成がある程度終わっている段階での作成をオススメします。
理由は、コンテンツを作っていく一連の作業の中で、ターゲットへのメッセージが研ぎ澄まされていくことが多いからです。
ただし、集客にセミナータイトルは必要なので、集客には間に合うように作成をしておきましょう。
完成したら、誰かに見てもらおう
タイトルも出来上がって、コンテンツ作成が完了したら、あとはセミナー開催を待つのみ!
…ではありません。
作成したコンテンツは、そのまま本番で使うのではなく、同じチームのメンバーや上司、営業担当者など、必ず他の誰かに見てもらうようにしましょう。
もし期間やリソースが許すのであれば、リハーサルを行うと尚良いですね。
さて、今回は「BtoBセミナーにおけるコンテンツ作成のポイント」というテーマでお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
本記事に関するご意見や、「こういったテーマで調査してほしい」等のご要望などあれば、ぜひこちらの問い合わせフォームよりご連絡ください!
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