SaaS企業29社のセミナー実施傾向【リーガルテック編】(後編)
2022/09/05
こんにちは、BtoBセミナーlab.研究員の田中です。
BtoBセミナーlab.では、ノウハウやレポートなど、BtoBにおける様々なセミナー(ウェビナー)関連情報をお届けしています。
本日の調査レポートは、「SaaS企業のセミナー実施傾向:リーガルテック編(後編)」です。
目次
調査の目的と調査項目
以下の項目に基づいて様々な企業のセミナー実施傾向を調査し、その結果を統計データとして提供する本レポート。
全体 | セミナー実施率 |
基礎情報 | 開催曜日 開始時刻 所要時間 単独/共催 オンライン/オフライン 使用ツール(※オンラインの場合) |
コンテンツ | スライド数やスライド1枚当たりの所要時間 QA関連 |
その他 | 定員 司会進行の有無 アンケート関連 |
「SaaS企業のセミナー実施傾向:リーガルテック編(後編)」となる今回は、上記のうち「コンテンツ」と「その他」の項目に関するレポートをお届けします。
他社のセミナー実施傾向を、自社の施策の参考にしてみてはいかがでしょうか。
調査対象企業
前編に続き、今回も法律が関連するような複雑な業務の課題をテクノロジーで解決するリーガルテック領域のSaaS企業について調査しました。前編で調査対象だった29社(*)のうち、セミナーを実施していた14社がデータの対象となります。
*対象となるリーガルテック企業の選定にあたっては、スマートキャンプ株式会社さんの「SaaS業界レポート2021」を参考にさせていただきました。
調査レポート:【リーガルテック編】SaaS企業29社のセミナー実施傾向(前編)
なお、対象の企業が複数回セミナーを開催している場合には、原則直近のものを対象として調査を行っています。
調査結果(2022年6月)
ではさっそく結果を見ていきましょう。
スライド枚数と所要時間
最初は、スライド1枚あたりにどれくらいの時間を使っているかを示すデータです。
なお1セミナー内に複数のセクションがある場合には、全てのセクションのスライド枚数と所要時間を合算して計算をしています。
スライド1枚あたりの所要時間がおおむね1~2分となっているため、スライド枚数と全体の所要時間は割ときれいに右上がりの相関となりました。
QAツール
続いては、QA(質疑応答)のセッションでどんなツールを使っているかについて集計をしました。
前編で示した通り、全ての企業がウェビナーツールとしてZoom製品を使用していたため、QAツールに関してもZoom内の機能を活用しているという結果になりました。
Q&A機能の場合は、質問への回答状況の管理や、質問への「いいね」ボタンなどが備わっているため、QAセッションの運営はスムーズになりそうです。
一方チャット機能の場合には、より対話性が高くなるため、質問者のエンゲージメント向上に寄与しそうです。
定員
次は、セミナーの定員についてです。
定員の有無と、定員を設けている場合の人数について結果をまとめました。
まず、半分以上の企業が定員を設けていないという結果になりました。
また定員を設けている場合には100や500といった大きな数で設定しているケースが多く、参加登録の促進目的というよりは、利用しているウェビナーツールのライセンスに合わせて設定しているという印象でした。
司会進行
続いては、司会進行の有無です。
結果は、きれいに半々に分かれました。
興味深いのは、単独開催/共催に関わらず半々となっていた点です。単独開催における司会進行役は、QAセッションでのハンドリングなどを行う、セミナーの最後にプロモーション的内容を案内する、等の役割を担っていました。
司会進行役と本編のスピーカーを明確に分けることによって、セミナー本編の宣伝色を低減するという効果はありそうですが、1名追加でアサインすることになるのでリソースと要相談と言えそうです。
アンケートツール
続いて、使用しているアンケートツールの集計結果を紹介します。
まず、Google Formsが最多で、全体の4割強という結果となりました。
それ以外は、HubSpot・Microsoft Forms・Survey Monkey・Zoom(アンケート機能)・自社サイトが同数となりました。
主催企業の規模や利用しているグループウェア、アンケート結果のマーケ利用の有無など、ツールの決定には様々な要素が関わっていそうです。
アンケート設問数
最後に、アンケート内の設問数について調べてみました。
会社名や名前などの回答者情報も含め、アンケートに含まれる設問の総数を集計しています。
結果は、9問が最多で全体の4割強、次いで10問が3割弱、11問が1割5分弱と続き、11問までで全体の8割5分を占めました。
回答者情報として3問(会社名、氏名、メールアドレス)程度を使用しているものが多いことを踏まえると、どの企業もだいたい6~8問の設問を用意しているようです。
まとめ
ウェビナーツールはZoom一強の結果となったにも関わらず、アンケートツールはZoomのアンケート機能以外の利用の方が多かった、というのはとても興味深い結果ですね。
Zoomのアンケート機能では回答者情報を設問として設ける必要が無いので、設問数を減らしたい場合には検討してみるとよいかもしれません。
さて、今回は「SaaS企業のセミナー実施傾向:リーガルテック編(後編)」の調査レポートをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
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